診療日記(画像あり)

2013年1月17日 木曜日

診療日記第10話 包茎手術:リスク

いざ手術を受ける決心をして来院頂いたのに、手術をお断りしなくてはならないことがあります。
例えば「糖尿病」を患っている方です。
なぜ糖尿病が?と思われるかもしれませんが、包茎手術に限らず「手術」そのものが大きなリスクとなる事があるのです。
簡単に言えば糖尿病とは血糖値が上昇し、血液粘度が上がるため全身の血行不良となります。末梢まで十分な血液が行き渡らず、傷口の修復に時間がかかってしまうのです。場合によっては塞がらないまま化膿してしまうこともあります。
包茎手術は決して"受けなくてはならない"手術ではありません。だからこそ大きなリスクを伴う場合はお断りせざるを得ないのです。
そして、こんな方は要注意。
以前は仮性包茎で、皮を剥いて亀頭を出すことはできたのに、最近になって亀頭を出すことが困難になった、あるいは出せなくなったという方。
当院にもこのようなご相談が多いのですが、その多くは糖尿病による合併症なのです。
血行不良は免疫力の低下に繋がります。不衛生な包皮の内側で炎症を繰り返し包皮そのものが硬化してしまい剥こうとしても剥けなくなってしまうのです。
残念ながらこの場合も手術は行えません。まずは糖尿病の治療を受けて頂き血糖値が安定するのを待つしかありません。
ある意味これも"仮性包茎"であったことの弊害といえるのかもしれませんね。
食糧事情も豊かになり、食べたいときになんでも食べられる時代。
豊かになった反面、それによって引き起こされる害がいかなるものなのか、改めて認識する必要があるのではないでしょうか?

投稿者 名古屋メイルクリニック

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