診療日記(画像あり)

2013年1月18日 金曜日

診療日記第64話 泌尿器科で尖圭コンジローム治療も・・・(包茎手術・尖圭コンジローム画像あり)

尖圭コンジロームはウイルス性の性病の為、非常に再発性が高い病気です。
当院に来院された患者さんの中には、保険診療の泌尿器科や皮膚科で1週間に1回の治療で1年以上通院されてから、治らないと来院される人も多数います。
包茎の状態の場合、包皮の内側のジメジメした部分にできやすく、亀頭と接触しながらその範囲を広げていきます。
その場合は尖圭コンジロームの病巣となる皮ごと取り除くこと(包茎手術)が最良です。
(詳細は診療日記8話21話22話37話47話を参照して下さい)
今回ご紹介する50代の患者さんは尖圭コンジロームの治療を自宅の近くの泌尿器科で週に1回の通院で3ヶ月間、計10回以上通院したとの事です。

治療は看護師にて、麻酔なしで液体窒素での焼却処置をしてもらったと・・・。

3ヶ月間通院していても日に日に尖圭コンジロームが大きくなり、不安になって看護師さんに相談したところ、先生には内緒で病院を変えた方がいいと言われ当院に来院されました。

  
当院に来院された時の状態です。陰茎冠状溝と陰茎腹面(裏側)に大きくなった尖圭コンジロームの塊が3箇所ありました。

この患者さんの場合、普段亀頭は露出していますが、診療日記21話31話でもご紹介しましたが、性行為時に包皮が切れる絞扼輪(狭い部分がある状態)がある人でコンジロームに感染した症例です。(診療日記21話31話も参照して下さい)
本人としては局所麻酔をして尖圭コンジロームを電気分解法で焼却処置を希望されましたが、尖圭コンジロームの病巣の範囲が広いことで術後の炎症の範囲が広くなり、予後が悪くなる可能性があることと、セックス後に包皮が切れてヒリヒリすることがあるという自覚症状があることで包茎手術をお勧めしました。

   
包茎手術直後の状態です。
包茎手術で除去出来ない尖圭コンジロームは電気分解法で焼却処置してあります。

   
包茎手術後3日目(包帯交換)の状態です。
尖圭コンジロームの焼却処置の範囲が広いことで術後3日目に包帯交換に来院して頂きました。

   
包茎手術後7日目(包帯除去)の状態です。
包茎手術の縫合部と尖圭コンジローム除去部に赤み(炎症)がありますが、あと1週間程度で乾燥して綺麗になります。

   
包茎手術後19日目(抜糸)の状態です。
包茎手術の縫合部にも一部尖圭コンジロームがありましたので、ナイロン糸(抜糸が必要)をお勧めしましたが、仕事で忙しい患者さんでしたので、縫合糸はデキソンといって吸収糸(とける糸)を使用しましたが、仕事の合間に抜糸に来院してくれました。
尖圭コンジローム除去部に黒いイボ?瘢痕?がありますが、もう1週間様子をみてもらう事になりました。

   
包茎手術後約1ヶ月の状態です。
黒いイボ?瘢痕?があります。尖圭コンジロームの再発の可能性があるため、局所麻酔をして電気分解法による焼却処置をしました。
 
●アドバイス

尖圭コンジロームはウイルス性の性病の為、非常に再発性が高い病気です。
治療には抗癌剤軟膏(副作用が強い)や液体窒素や電気分解による焼却処置等がありますが、抗がん剤軟膏は副作用が強い為、当院では使用しません。
液体窒素や電気分解(電気メス含む)で治療をする施設が多いとは思いますが、焼却処置をするため、麻酔をしないと痛くてしっかり焼却出来ません。
以前にも病院から液体窒素を処方され自宅で自己処置をしたという患者さんも来院されたことがありました・・・。
せめて麻酔をする病院での治療をお勧めします。

今回の患者さんの場合は普段は亀頭が露出している状態ですが、性行為時に包皮が切れる絞扼輪(狭い部分がある状態)がある場合は性病に感染しやすいのです。
年を重ねるごとに包皮は確実に薄くなっていきますので、セックス後にヒリヒリした痛みが増す可能性が年々高くなります。最悪の状態(診療日記31話参照)になる前にご相談下さい。(軟膏で改善するケースもありますよ)
又、この患者さんの場合は包茎手術で絞扼輪を除去できたので、今後の性行為で切れてヒリヒリすることも改善(当然性病にも感染しにくくなります)でき、尖圭コンジロームに感染している内板が除去できましたので、尖圭コンジロームの再発も最小限になったと思います。

参照:名古屋メイルクリニック院長の診療コラ
尖圭コンジローマについて (http://nagoyamale.blog.fc2.com/blog-entry-7.html)

投稿者 名古屋メイルクリニック

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