診療日記(画像あり)

2013年1月17日 木曜日

診療日記第8話 コンジローム:転ばぬ先に・・・

ずいぶんと陽が暖かくなり、花の香りが風に運ばれてきます。
私は、今年もスギ花粉に悩まされ、外出時はサングラスにマスクという、とても銀行には入れないような姿で出歩いております。
さて今回も引き続きイタ~イ"お土産"のお話です。しかも前回よりも少し大きいお土産かもしれません。
電話相談でも多い内容の一つに「亀頭周辺のブツブツ」の悩みがあります。その中でも多いのは「包茎」の方にできやすい、性病ではないブツブツで「フォアダイス」というものです。これはどこかで貰ってきたものでも、他人に染すものでもありませんが、見た目によくないので除去したいという方は多いですね。
反面、性病のブツブツもあります。それは性感染症のひとつで「尖圭コンジローム」というものです。
当院に来られる患者さんにも非常に多く、主に風俗店で感染してしまったという方が多いようです。この病気は性病の中でも非常に厄介なウィルス性の病気で、痛みや痒みなどの自覚症状に乏しく、亀頭表面や陰茎などに小さいイボ状の突起が出来るのを発症とし、次第に病巣を広げていきます。放っておくと、まるでペニスがカリフラワーのようになってしまいます。
飲み薬や注射で治療することはできず、表面に出てきたものを削り取るしかありません。ところが皮下(神経節)に潜伏感染しているウィルスを取り除く手立てはなく、非常に再発の度合いが高い病気なのです。
包茎の場合、包皮の内側のジメジメした部分にできやすく、亀頭と接触しながらその範囲を広げていきます。コンジロームを、病巣となる皮ごと取り除くこと(包茎手術)が最良ですが、100%再発を止めることはできません。それ以上に問題なのが、他人に染してしまうということです。女性に感染した場合子宮頚ガンの原因になったりと、男性よりも問題は深刻です。
実際に治療に何年もかかっている方もいらっしゃるような厄介な病気ですが、これがまた"ちょっと遊びに"行ったついでに貰ってきてしまうような身近な病気でもあるのです。ただし粘膜の直接の接触によって感染する病気なので、コンドームを着用することで、ある程度予防はできます。しかし、わざわざ風俗店にコンドーム持参で行く方は少ないでしょうが。だって、つまんないですよね、ゴム付きなんて。(ごめんなさい、地がでました)
ある患者さんが言っておられましたが、「引きたくもない当たりクジ引いた」などなど。ごもっともです。
実際の話、同じ店に行ったからといって誰もが感染するわけではありません。体調や、更に言えば抵抗力の差などもあるでしょう。
もうひとつ、やはり包茎の方は不利になります。
感染ともいえないような僅かな菌やウィルスを、事が終わって包皮を被ってしまえばそこで繁殖する環境が整ってしまうのですから。
包茎でなければ100%性病にならないということではありませんが。男たるもの遊ぶときは遊ぶ。しかし大なり小なりリスクはつきもの。
いわば、「転ばぬ先の杖」。予防が大切ですよね。(詳しくは包茎の部屋へ)
「遊んではいけない」とは言いませんよ、はい。

投稿者 名古屋メイルクリニック

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